KYOSHO TROPHY 2009 ファイナルチャンピオンシップ
2010年3月27日(土)、28日(日)/横浜 赤レンガ特設サーキット

16回目を迎えたKYOSHO CUP、そして初代チャンピオンが生まれた京商トロフィーファイナル!

咲き始めた桜も身を縮める花冷えの3月27、28日、その日はついにやって来ました。全国の地区予選を勝ち上がってきたスパーダ&TF-5チャレンジの25名と、KYOSHO CUP49チームの兵(つわもの)どもが、今年も横浜「赤レンガ」に集結。首都圏屈指の観光&ショッピングスポットならではの人出の中、マシンの咆哮がそぞろ歩く人たちの流れを特設コースへと誘います。初日は練習走行と2回の予選を実施。前回は雨に泣かされたファイナルでしたが、今年は春とは呼べない寒さに、マシンセッティングに各チーム悩んでいます。さらに石畳のままの特設コースの路面は滑りやすいコンディション。つぎ目や細かなギャップは、選手が戦ってきた各地域のR/C専用サーキットとは比べようもなく特殊な環境。しかしこれは究極のイコールコンディションともいえるわけで、どのチームと選手がいち早く攻略法を見つけるかが勝負の行方を決めます。予選から、去年以上の熱い戦いが繰り広げられました。

お買い得物販コーナーが今年も大人気!
開場と共に注目を集めたのは、エントランスに展示された実車のアウディR8。めったにお目にかかれないスーパーカーの存在感に、来場者、参加者共に圧倒されていました。そして恒例の物販コーナーも大人気。お買い得品に、あっという間に黒山の人だかり。パドックから人がいなくなるほどの盛況でした。このためだけに来たというオーディエンスもいらっしゃったようです。そして今回も超お得なミニカーくじとミニッツくじをご用意。こちらも大人気でした。 この他にも近藤科学株式会社、三和電子機器株式会社、双葉電子工業株式会社の各プロポメーカーによる製品展示とワークショップも開設。選手のサポートに加え、来場者への製品紹介が好評。京商も話題のDRX、最新ミニッツラインナップ、R246のスペシャルパーツを展示。空域モデルのミニューム・オートカイトやエアリウムシリーズのスピットファイア&メッサーシュミット、そして大中小のサイズが揃ったレッドブルシリーズ、それに加えてウッドボートも展示し、注目を集めました。

公式練習開始!コース攻略のデータ収集は隠れた戦い。
12:00を迎えて公式練習開始。スパーダ、TF-5、KYOSHO CUPエンジョイクラス、シリアスクラスの順で各選手&チームが出走。難題のコース攻略法を、短い練習時間につきとめようと、真剣な走りを展開。「赤レンガ」に集まったオーディエンスは、本格的なR/Cレーシングマシンの走りを見る人は少ないようで、その加速とトップスピード、GPマシンのエクゾーストノートに驚きの声を上げています。昨年は雨のため少なかったオーディエンスも、今回はコース横の観戦チェアに鈴なりの人出です。選手もチームも、こういう環境下でのレースは否が応でもテンションが上がるもの。巻き起こる歓声の大きさに比例して、トリガーを握る指に力が入っています。

全クラス1、2回目の予選を終了し、28日・日曜日の3回目を残すのみ。スパーダチャレンジはその予選で決勝に出られるかどうかが決まり、TF-5は1/2ファイナル進出が決まります。KYOSHO CUPはエンジョイ、シリアス両クラス共に予選の結果で1/4ファイナルの組み合わせが決定するので、これも上位確率を上げなければ、Aメインファイナルへの生き残りが難しくなるのです。

1年間の努力は花開くか!ついにファイナルの時がやって来た。
2009年度KYOSHO TROPHYシーズンの締め括りとなる決勝レースのスタートです。気温は昨日より2度低い10度。しかし海から吹きつける風で、体感温度はそれよりもっと低く感じます。早朝から集まった選手は、自身の防寒対策より、マシンをどう対応させるかに苦労しています。
そんな中、開会式がスタート。全員集合の写真撮影に続いて、コンクールドエレガンスの審査、そして京商株式会社会長・鈴木明久がみなさんにご挨拶。会長の挨拶には必ずサプライズがつきもので、今回も新たなGP フォーミュラマシンによる新イベント「KYOSHO F-GRAND PRIX」の概要や、2011年度にみなとみらい地区でのビッグイベントを計画中であることを発表。集まった選手の関心を集めました。
話題の実車をモデルに見事コンクールドエレガンスを獲得!
素晴らしい出来映えのマシンばかりの中、今回栄誉に輝いたのはTF-5 SUPER GTチャレンジに岐阜県関市から参戦した須田健一選手。前日の予選1、2戦での総合1位に続く、うれしい受賞となりました。
マシンは発表間もないホンダHSVのエプソンカラー。「え?あのボディ、もう出てるの?」と思われたかも知れませんが、残念ながら京商ではまだ企画中。実は須田さんのマシン、既存のフェアレディZボディをベースに、カラーリングだけでリアルにカスタムしたものです。WEB上で発表された実車写真は、今回のファイナルのわずか2週間前。ホンダファンの須田選手としては、京商と中嶋レーシングのコラボの話題もあったことから、どうしてもこのマシンで出場するぞと決断。手のかかるPCでのデータ作成と実際の作業を、友人の力を借りて突貫工事で間に合わせたそう。完成させた直後に会場へと出発するという綱渡りでの出場でした。そしてこの成果。後は決勝ラウンドで結果を出せれば、まさにパーフェクトな出来事となることでしょう。
仲間で楽しく出場!エンジョイしています! ●チームスカイ
パドックに明るい笑い声が響いていたのがスカイホビーの常連で作っているというチームスカイ。予選突破はならなかったが、来年につながる速さを披露してくれた。
夫婦で出場!楽しすぎて、ますますのめりこみそう! ●トヨカワホビー
今回紅一点のドライバーが頑張ったのは、ご夫婦がチームのトヨカワホビー。ご主人が始めるのと同時に奥様も購入し、今ではご主人以上に熱くなっているそう。なかなかの成績でした。

楽しんでます!来年もチャレンジしたい! ●チームハイレン
富山から参加のチームハイレンはシリアスクラスに参戦。路面が読めなくてグリップが出せないと困惑気味ながら、レースの楽しさを思いっきりエンジョイ。楽しんでやっているとのお話でした。
レースを楽しみたくてエンジョイクラスに出場! ●KSG F
神戸からの参戦したKSG Fチームのモットーはレースをとことん楽しむこと。慣れない路面に向けてのセッティングも楽しさのひとつ。この醍醐味は何者にも代えられない。

ミニッツの延長でTF-5に挑戦 ●森敬さん
愛知県からやって来た森敬さんは、ミニッツカップの常連。常に上位に顔を出しているベテランだ。
個人戦にこだわって、今回はこのクラスに出場。ミニッツで慣れていると、1/10サイズは易しく感じるということで、今回見事に4位に入賞!練習走行もほとんどミニッツを走らせていたそうで、その効果絶大といえそうだ。
体験走行でR/Cカーの楽しさを実感!
TF-5を使った体験走行には、オーディエンスが続々集結。すでにレースをご覧になったせいか、走らせたい気持ちはあるものの、あんな速いマシンが走らせられるのか心配の様子。でもTF-5なら大丈夫。すこしパワーを抑え気味にすれば、走らせやすさも抜群ということで、初めてにも関わらず、そこそこのハイスピードでコースをクリアする人たちがたくさんいました。

今年度から始まるDRXチャレンジの楽しさを、エキジビションレースで紹介!
既にお知らせの通り、京商トロフィーに今年度から新たに仲間入りする「DRXチャレンジ」は、ラリーマシンによるレース。スパーダやTF-5、そしてピュアテンと同じコースを、ちょっとビッグなDRXがバトルを行います。たっぷりとしたサスペンションとリアルなボディのマシンが、サスを沈ませながらコーナーから抜け出てくる様子は圧巻。実車のターマックステージを髣髴とさせる走りで、他のカテゴリーとはまた異なる面白さ。今回はそのシリーズ戦のスタートに先立ち、プレスと有志によるエキジビションレースを開催しました。

出場チームは外車を主体に実車情報を提供している「ティーポ」、ラジコン界を代表する「ラジコンマガジン」「ラジコンワールド」の各プレスチームが参戦。さらに京商のオフィシャルショップとしてオリジナルパーツを多数発表している「R246」、そしてDRXが気に入って早々と購入したというKYOSHO CUP の常連「森田電気」の計5チームによるレースです。ジャンプスポットを途中に設け、さらに途中のコーナーにグラベル代わりのシケインパッドを置いたDRX仕様コース。R246とラジコン専門誌が下馬評が高かったものの、結果は「ティーポ」が優勝。実車レースにも出場しているというドライバーならではのレース慣れした試合運びが、トップの座を引き寄せたようです。レース後に各チームのDRX評をうかがってみました。




ティーポ
「走らせやすい車ですね。素直だし、実車みたいな挙動で分かりやすい。慣れてないとバタバタとステアリングを切りすぎてしまうものだけど、そういう場合もマイルドですぐに制御できます。このマシンのボディと同じ実車のシトロエンC4でレースに出てまして、今回はR/Cの方でいい成績が残せたので、今度は実車でと思ってます」
ラジコンマガジン
「とにかく楽しいマシンです。できればターマックだけじゃなく、グラベルやダート等々3ステージくらいでやりたいですね。実際プライベートでも走らせていますが、本当に面白い。丈夫なので思いっきり走らせられて、誰でもレースができますね」
ラジコンワールド
「すでに3月号で紹介してまして、5月号からはロングタームテストで連載を開始します。長く付き合ってゆけるマシンです。ロールが深くて、コーナリングが実車っぽい。それだけじゃなく、ロール等々の挙動でマシンの状態が把握しやすく、修正等も的確にスピーディに行えるのがいいですね。リラックスしてドライブできるのは、このマシンならではの美点ですね」
森田電気
「発売と同時に気に入って買ったんですよ。高輝度LEDのライトを自作して点滅させながら走らせるといった、一味加えた遊びで楽しんでます。走らせやすくてみんなで面白がってたんですが、たまたま今回レースをやるっていうんで、飛び入りで参加しました。いやー楽しかったです」
● R246
「誰にでもお勧めできる車です。走らせやすいのに速いし、身近な場所で楽しめる。R246ではオプションパーツをいろいろと出してますが、今回出場した車にはアルミ製の前後ダンパーステー、トルクロッド、サーボセーバーを装着しています。今後ハードメインシャシーやその他たくさん開発していますんで、ぜひオプションでも楽しんでください」


初代スパーダチャレンジのチャンピオンは?


 スパーダチャレンジ
決勝Aメインレース(PDF)

【優勝】 安藤清幸 選手


ファイナルの最初を飾るのはスパーダチャレンジ。今回は予選を走りきった全選手が出走。コンパクトクラスならではのトリッキーなレース展開は、抜きつ抜かれつの連続。その結果、岐阜県から参戦の安藤清幸選手が、スパーダチャレンジの初代チャンピオンの座に輝きました。 <スパーダチャレンジ初代チャンピオン 「安藤清幸」選手> 「昨年のKYOSHO CUP でシリアスクラス2位をいただいた経験を、今回のスパーダには活かしました。オリジナルのトルクロッドを装着し、リアデフの効きを落とすといったセッティングを加え、スパーダのリジッドサスの特性をわかりやすく制御できる方向に振っています。
さらにタイヤのインナーにモールドタイプのものを装着し、指で触ればわかるほどのペコペコ状態にしてあります。面圧を適正化して、しっかりグリップするように心がけました。ここのコースはグリップ剤を塗っても最初は滑りやすく、徐々にグリップが上がってきても、終盤でまた路面をつかみ辛くなるように感じているので、それに対応させた処置でしたが、それが功を奏したようです。初代チャンピオンになれてうれしいです。」


スパーダチャレンジ グランドファイナル 【結果】
Pos. Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 安藤 清幸 53L 15'07.040" 15.310" 17.158"
2 佐々木 力 53L 15'22.580" 15.700" 17.429"
3 楠  起一 50L 15'01.260" 15.890" 17.982"
4 秋山 博志 49L 15'09.750" 15.390" 18.550"
5 小林 広紀 49L 15'12.090" 15.930" 18.666"
6 忠木 淳 45L 15'02.620" 17.610" 20.095"
7 丸山 祐也 44L 15'02.900" 15.350" 20.678"
8 杉浦 諒 39L 15'11.070" 15.680" 23.458"
9 亀川 真一 38L 15'23.730" 18.140" 24.485"
10 藤原 和樹        
  ■予選レースのデータはこちら(PDF) ■レース総合のデータはこちら(PDF)

初代TF-5 SUPER GTチャレンジのチャンピオンは?


 TF-5 SUPER GTチャレンジ
決勝Aメインレース(PDF)

【優勝】 佐藤正晴 選手

 
上位選手がアベレージで15秒台のラップタイムで走る中、出口選手が14秒480を叩き出すものの、7ラップ過ぎに戦線離脱。その後順調に順位を上げてきた佐藤正晴選手が、2位の平松選手に2秒近くの差をつけて優勝。安定した走りは、終盤まで大きな乱れを見せず、納得の初代チャンピオンの座を獲得しました。 <TF-5 SUPER GTチャレンジ 初代チャンピオン 「佐藤正晴」選手> 「箱から出して組み上げて、アルミモーターマウントとユニバーサルシャフトのオプションを組み込んだだけの状態でしたが、素性が素晴らしいマシンなので、何の不安もなく本番で思いっきり走らせることができました。実はこのマシンを走らせるのは京商トロフィーの時と、後はほんのわずかだけだったんです。バッテリーのチャージ回数でいえば、10回以下なんですよ。いつもはミニッツで走りこんでて、並行してミニッツカップにも参戦しています。その経験がとても役に立ったんじゃないかと自分では思ってます。
ミニッツを自由に走らせられるようになると、実際の話、この大きさのマシンはドライビングし易く感じるんです。私の周りのミニッツオーナーも、最近1/10クラスを走らせていて、同様な話をしてました。ですから今ミニッツを楽しんでいる方には、ぜひチャレンジしていただいて、仲間が増えてほしいですね。」


TF-5 SUPER GTチャレンジ グランドファイナル 【結果】
Pos. Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 佐藤 正晴 32L 8'10.730" 14.950" 15.294"
2 平松 友佳 32L 8'13.790" 14.900" 15.390"
3 酒井 国和 31L 8'08.050" 15.040" 15.789"
4 森  敬 31L 8'08.580" 14.510" 15.625"
5 隅田 賢治 30L 8'03.360" 15.120" 16.014"
6 辻  卓 30L 8'03.670" 15.420" 16.071"
7 美和 俊光 29L 8'01.070" 15.100" 16.408"
8 須田 健一 29L 8'16.030" 15.640" 17.058"
9 老田 巧 19L 8'12.550" 15.800" 26.388"
10 出口 和彦 7L 2'10.570" 14.480" 19.071"
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KYOSHO CUP ファイナル エンジョイクラスのチャンピオンチームは?


 エンジョイクラス
決勝Aメインレース(PDF)

【優勝】 「R.P.K.A」

【2位】 「メガビットRM-A」

【3位】 「創美企画A」
  ※エンジョイクラスチャンピオン「R.P.K.A」
写真左より酒井国和選手、平松友佳選手、中川忠洋選手、坂口正弘選手
エキゾーストノートの魅惑的なサウンドが、赤レンガを訪れた人々をコースへと引き寄せ、たくさんのオーディエンスの見守る中、エンジョイクラスのファイナルがスタート。危なげない走りを披露するチームが多い中、ミスティーSの速さが光り、ラップ、周回共にレースを牽引してゆくが、他チームもしっかりと追従の姿勢を維持。そんな混戦を制したのは福岡県北九州より参戦のR.P.K.A。沈着冷静なレース運びにより、終盤からトップを維持し、見事栄冠を勝ち取った。
<エンジョイクラスチャンピオン 「R.P.K.A」> 「最初に京商カップに出場したのが2008年でした。その時は歯が立たず、レース後マシンはそのままに放っていたんですが、今回もう一度チャレンジということで、同じマシンを整備して九州大会に出場し、ファイナル出場権を獲得しました。実は私たちもミニッツからステップアップしての出場でしたが、ミニッツカップで全国の大会に出場してるメンバー(1stドライバー)もいて、その経験に育てられた気がします。マシン自体は2008年から変わってないし、走らせたのも京商トロフィーの時だけですから、この結果は本当にミニッツのおかげですよ。これからもミニッツと並行してレース活動に頑張りたいです。」


エンジョイクラス グランドファイナル 【結果】
Pos. Team Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 R.P.K.A 121L 30'08.270" 13.580" 14.950"
2 メカピットRM-A 120L 30'14.400" 13.360" 15.109"
3 創美企画A 119L 30'09.440" 13.450" 15.204"
4 ミスティーS 117L 30'04.050" 14.010" 15.426"
5 いすゞ自動車B 116L 30'03.080" 13.660" 15.526"
6 トヨカワホビーA 115L 30'05.030" 13.990" 15.693"
7 土屋エンジニアリングB 111L 30'13.000" 13.760" 16.356"
8 フジモデルJ 110L 30'13.130" 13.410" 16.454"
9 寿工業A 105L 30'10.860" 14.210" 17.192"
10 青木空調設備 27L 8'17.970" 13.890" 18.533"
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KYOSHO CUP ファイナル シリアスクラスのチャンピオンチームは?


 シリアスクラス
決勝Aメインレース(PDF)

【優勝】 「神戸製鋼&W R」

【2位】 「サウンドブルースYRC」

【3位】 「フジモデルR」
  ※シリアスクラスチャンピオン「神戸製鋼&WB R」
写真左より藤田和生選手、芦田明選手、村田岳洋選手、衣川眞一選手
16年目のKYOSHO CUPの最後を飾るのはシリアスクラス。会場の熱気は最高潮。出場チームに常連組が多いものの、初参加チームもいて、歴史の長さと層の厚みは京商カップならでは。レースは開始後10分までデッドヒートの連続。どのチームがトップに立ってもおかしくないレベルの高い走りに会場はヒートアップ。順位が入れ替わるごとに、一般席のオーディエンスから歓声がわきあがり、まさにファイナルに相応しい展開です。そんな中、じりじりと順位を上げて、15分過ぎにトップに立ったのが神戸製鋼&WB Rチーム。セッティングの狙いが的中した揺るぎない走りで、トップをひた走り。ベストラップでは勝るチームも多いのだが、不思議とどのチームも神戸製鋼をパスすることができない。そしてそのままの安定した走りでついにチェッカーをくぐり、2位に2周もの差をつけてチャンピオンの座を獲得しました。同チームは、2004年のSクラスでのも優勝しており、2度目の栄冠という快挙でした。
<シリアスクラスチャンピオン 「神戸製鋼&WB R」> 「今回の勝利は、足で勝ち取った勝利だと思っています。他のチームのみなさんからコース状況を聞きまわって、その情報に忠実な対策をピンポイントで進めたことによる成果でした。例えば直前に走ったチーム情報に合わせてタイヤインナーをヒートごとに変え、その時の路面に合ったグリップを引き出す等々の工夫により、さほどセッティングに悩むことなく気持ちよくドライビングできました。そして今回から加わったスパーダとTF-5のレースのおかげでコース路面ができあがったようです。僕らが走る頃にはグリップが上がっていて。いち早く1st.ドライバーに交代できたというのも勝因です。それに路面に関して昨年のデータもあり、柔らかい足回りを基本に、最初は張り気味、最後はダンパーを寝かすなどの処置も含めてまた柔らかめにし、ロール時のタイヤの面圧の最適化を図って、張り付く走りを心がけました。これらの戦略をチーム全体でうまく機能させたのが良かったようです。来年もこの場所に戻ってきたいですね。」


シリアスクラス グランドファイナル 【結果】
Pos. Team Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 神戸製鋼&WB R 122L 30'07.980" 13.150" 14.808"
2 サウンドブルースYRC 120L 30'12.950" 13.050" 15.096"
3 フジモデルR 119L 30'12.530" 13.520" 15.229"
4 ソフトバンクV 117L 30'09.310" 13.730" 15.451"
5 日産車体九州 117L 30'09.550" 13.310" 15.443"
6 ひらいし2001R 115L 30'13.360" 13.240" 15.786"
7 ペーパームーン 107L 30'10.800" 13.110" 16.906"
8 ハイレン 102L 30'05.730" 14.960" 17.698"
9 シンテックUP 97L 30'06.610" 13.800" 18.638"
10 愛知車輌興業A 90L 27'26.230" 13.070" 18.312"
■決勝レースのデータはこちら(PDF) ■予選レースのデータはこちら(PDF) ■レース総合のデータはこちら(PDF)
DRXチャレンジも加わって、既に受付が始まった2010年度京商トロフィー。次はあなたがチャレンジする番だ!
スパーダチャレンジ、TF-5 SUPER GTチャレンジで誕生した初代チャンピオン、そして2009年度の京商カップのチャンピオン達が、つかみ取った日本一の歓びをシャンパンファイトで実感。降り注ぐ美酒が虹を描く中で、2009年度京商トロフィーは終了しました。
しかし、すでに2010年度の参加受け付けはスタートしています。今年こそはアナタの出番。お一人でも、仲間とチームを組んでも楽しめる京商トロフィーがお待ちしています。さらに気軽に楽しめるDRXチャレンジも今年度からスタート。ぜひチャレンジしてください!