MINI-Z CUP 2017ファイナルチャンピオンシップ レポート

2018.2.10-11  神奈川県「日産グローバル本社ギャラリー」

KYOSHO CUP 2017ファイナルチャンピオンシップ レポート

ハイレベルな頂上決戦で日本一の称号を手に入れるのは誰だ?

2017年度で15回目を迎えた『KYOSHO ミニッツカップ ファイナルチャンピオンシップ』。北日本/関東/中京/関西/九州の5ブロックで開催したオフィシャルレースと、ミニッツミーティングとして開催した中国ブロックと九州ブロックの全7大会で代表権を獲得した80選手が日産グローバル本社ギャラリーに集結。各所でハイレベルな頂上決戦が繰り広げられた。
また、大会初日にはJSCCクラスの代表権を賭けた『飛び入り参加代表権争奪タイムアタック』を、大会2日目には女性&ビギナーを対象とした『MINI-Z ミーティング NISSANファンクラス』を併催。ファイナルチャンピオンシップのコースを誰でも走行できる“FUN”な要素を盛り込んだレースも会場を大いに盛り上げた。

最高にドラマティックな展開となった『飛び入り参加代表権争奪タイムアタック』


1ヒート3~6台の同時スタートによる3周回レースでトップタイムをマークした参加者1名に本戦(JSCCクラス)への代表権が与えられる『飛び入り参加代表権争奪タイムアタック』に18名がエントリー。全ヒートが終わるまで誰が代表権を獲得するかがわからない、“ワクドキ”が詰まったタイムアタックはドラマティックな展開に! 最終ヒートを前にトップに立ったのは、36秒500をマークした鈴木祐介選手。このタイムをターゲットに最終ヒートはスタートしたが、緊張感が漂う雰囲気のなかで小久江哲平選手がノーミスでトップゴール。その場にいた誰もが注目した小久江選手のタイムは……36秒190! 渾身の走りを披露した小久江選手が見事に代表権を手にした。

海外選手たちが起こした“サプライズ”に祝福の嵐!?


中国・香港から多数の選手が参戦して、国内強豪選手とバトルを繰り広げるのもファイナルチャンピオンシップならではのひとコマ。どの選手も他の参加者や京商スタッフとの交流を積極的に図り、ファイナルチャンピオンシップを存分に満喫している様子がうかがえた。さらに、今大会のハイライトのひとつとなったのが、GTクラスに参戦したジェフリー・チン選手が企てたサプライズ。一緒に来日したエイミー・ヤンさんにレース会場で公開プロポースを行ったのだ! その結果は……『Yes』。香港から一緒に参加した友人や日本の多くのミニッツファンからわれんばかりの拍手で祝福を受けた。ジェフリーさん&エイミーさん、末永くお幸せに!

ミニッツホワイトボディアーティストの青山雄一さんの世界


産まれながらに自閉症スペクトラムという障がいを患い、『ゆい・ゆい本舗』という障がい者福祉サービスの事業所に通いながら美術支援の一環として絵を描き始め、ミニッツのホワイトボディをキャンバスに色彩豊かな手描きアートを行う、北海道旭川市在住の青山雄一さんが来場。自らがカラーリングを施したミニッツボディをはじめとする数々の作品を展示、来場者から大きな注目を集めていた。また、今大会には青山さんが手がけたボディをDRIFTクラスに参加した小池 亘選手と小池 豊選手が使用していたこともあり、コースサイドから声援を送るシーンも見られた。

“ミニッツガール”ことMioちゃんもレースに運営に大忙し!


今大会には“ミニッツガール”ことMioちゃんも登場! NISSANファンクラスへの参戦やレース運営のサポートなどで忙しい2日間を過ごした。Mioちゃん、お疲れ様でした!

NISSANファンクラスはキッズ&女性ドライバーが活躍!


大会2日目にスポットレースとして開催された『MINI-Zミーティング NISSANファンクラス』。女性&ビギナー大歓迎というレースのコンセプトどおり、女性やキッズをはじめとする25名がエントリー。参加選手のなかにはレースに出るのが初めてという人もいたが、その多くが笑顔でミニッツを操縦している姿が印象的だった。レースでは中国から参加したジャン・フーティエン選手と伊藤浩志選手が接近戦を繰り広げた結果、ジャン選手が0.2秒という僅差で優勝を飾った。また、ジャン選手には優勝の副賞として、青山雄一さんが手書きアートを行なったミニッツボディが贈られた。


Pos.Team NameLapTotal Time
1FuTian Zhang358'00.090"
2伊東 浩志358'00.260"
3藤浦 明美358'10.530"
4大塚 日緒理348'09.890"
5中村 拓夢348'13.750"
6YiYang Shui328'07.320"
7稲垣 綾子247'00.260"
8Yu Tak Hei248'17.210"

JSCC クラス


25名のエントリーで今大会の最激戦区となったJSCCクラス。その決勝Aメインはオープニングラップを制したポールスタートの根本選手が2ラップ目に計測ライン手前でミスし、小森選手がトップに浮上。2番手に中村選手、3番手に根本選手がつけ、レース前半は三つ巴のトップ争いを展開。一時は根本選手にトップを譲った小森選手だったが、その後は焦ることなく根本選手の背後にピタリとつけてテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げる。そして、レース終了間際に根本選手が痛恨のミスで2番手に後退。代わってトップに立った小森選手が0.03秒という僅差でJSCCクラスの決勝Aメインを制した。

第2位 根本 直輝第1位 小森 健男第3位 中村 克也
 

Pos.Team NameLapTotal Time
1小森 健男438'09.820"
2根本 直輝438'09.850"
3中村 克也428'01.480"
4近田 積治428'07.940"
5福本 大地418'04.410"
6渡辺 大揮418'09.390"
7谷   聡418'10.240"
8小橋 政志398'07.300"

GT クラス


TQを獲得した桑田選手の速さが際立ったGTクラスの決勝Aメイン。スタート直後、2番手以降に多重クラッシュが発生したことも手伝って、桑田選手は序盤からレースをリード。レーススタート1分後には7番グリッドスタートから2番手に大きくジャンプアップしてきた勝田選手に約6秒もの差をつけて独走態勢に入る。その後、一時は後続の追い上げにあうものの、桑田選手は危なげない走りでトップを堅守! 最終的には5番グリッドからスタートして2位までポジションをアップした森選手以下の全選手をラップ遅れにする見事な走りで優勝を獲得した。

第2位 森  敦史第1位 桑田 貴透第3位 中尾 友和
 

Pos.Team NameLapTotal Time
1桑田 貴透438'10.190"
2森  敦史428'02.110"
3中尾 友和428'02.170"
4片山 和久428'06.160"
5金田  勉428'06.450"
6勝田 隆之428'08.010"
7杉尾 隆史418'08.330"
8三次  翔418'08.660"

DRIFT クラス


昨年大会のラリークラスチャンピオンである小泉(大)選手がTQを獲得したドリフトクラス。今大会では連覇を狙うかたちとなったが、小泉(大)選手はオープニングラップのインフィールドでミスを犯し、2番グリッドスタートの小蓑選手にトップを明け渡してしまう。いっぽう、小泉(大)選手に代わってトップに立った小蓑選手の速さと安定感は抜群で、その後は独走! 2位以下のすべての選手に2周回以上もの大差をつけて、初代ドリフトクラスチャンピオンに輝いた。混戦となった表彰台争いは2位に小泉(大)選手、3位に中春選手が入った。

第2位 小泉 大晴第1位 小蓑 正樹第3位 中春 正太
 

Pos.Team NameLapTotal Time
1小蓑 正樹328'05.700"
2小泉 大晴308'01.990"
3中春 正太308'02.250"
4小泉  学308'02.500"
5吉田 悠希308'02.670"
6小池  亘298'06.970"
7山田 和弘298'08.460"
8田村 哲久298'15.890"

GRAND PRIX クラス


ミニッツカップでもっともスピードレンジが高く、ハイレベルなレースが見どころとなるグランプリクラスには18名がエントリー。序盤からレースをリードするTQの満留選手と3番グリッドスタートの塚本選手がトップ争いを展開。満留選手のミスに乗じてトップに立った塚本選手はペースをアップし、満留選手との差を徐々に広げていく。しかし、2番手を走行していた満留選手がじわじわと塚本選手の背後に迫り、レース残り3分のところで塚本選手をパスして再びトップに浮上。そのまま最後までトップを守りきった満留選手が参加選手中唯一46周回を記録するポール・トゥ・ウィンを達成した。

第2位 塚本 凌平第1位 満留  淳第3位 岩田 直哉
 

Pos.Team NameLapTotal Time
1満留  淳468'08.940"
2塚本 凌平458'02.130"
3岩田 直哉458'04.390"
4畑山 明陽458'10.520"
5内田 真悟448'04.170"
6大野  仁448'04.500"
7黒瀬 将孝448'06.750"
8上林  博438'04.280"

Concours d'Elegance


黒瀬 将孝 選手(グランプリ クラス)

レース参加者じゃなくても楽しめるコンテンツが盛りだくさん!


今大会ではDRONE RACERやスロットカーの無料体験コーナーをはじめ、掘り出しモノが盛りだくさんのお宝ジャンク市、豪華景品をかけたミス・フェアレディとのジャンケン大会など、参加者の付き添いで来場された人やたまたま通りかかった一般の方々に向けたコンテンツを用意。京商では今後もR/C製品がより身近な存在となるような活動を展開していきます。
最後になりますが、ミニッツカップ2017 ファイナルチャンピオンシップの開催に際しまして全国各地からご来場いただきました参加者の皆様、ご協力・ご協賛いただきましたメーカー様、そして、2017シーズンのミニッツカップを支えていただきましたすべての皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。