第32回 京商グランプリ in Keitune Racing Speedway


伝統のレースで下 高章&ニューモデルEVOLVA M3快勝


■ 2007年11月18日(日)   千葉県市原市ケイチューンレーシングスピードウェイ

 11月18日、関東屈指の高速レイアウトを誇るケイチューンレーシングスピードウェイにおいて、「第32回 京商グランプリ」が開催された。
 これは京商主催のイベントの中でも最も歴史が長く、GPオンロードの最高峰と言われる1/8GPレーシングカーのレースで、かつては激しい対メーカーワークスドライバーの様相を見せていたなど、毎回ハイレベルな争いが繰り広げられた伝統あるもの。ここ数年は、より楽しめるイベントという方向性を強く打ち出していたが、今回は1/8GPレーシングシーンで活躍する各メーカードライバーの方々にゲスト参戦していただくことに呼応して、各地域のトップドライバーも多数この大会にエントリー。かつての熱い闘いが再燃することは必至となった。

1/8GPレーシング初代全日本チャンピオンの弊社 岸 清勝技術顧問より開会の挨拶。
チームHONESTの田中勝大選手。モトニカR8.0にノバロッシエンジンを使用。

チームカワハラの内藤選手。ケイチューンをホームコースとし、その人柄は多くのユーザーから信頼されている。
チーム京商からは本年度GPツーリング全日本チャンピオン、エースドライバーの下選手。エボルバM3の設計者 宮下選手、 そしてスペシャルゲストの高麗淳一選手が参戦! 高麗選手は1985年IFMAR1/8GPレーシング世界選手権東京大会において準優勝を 飾るほか、RCレーシングの世界に数々の伝説を残したドライバーだ。
由留木選手はチームカワハラを強力に引っ張るリーダー的存在。繊細なドライビングが光る。
古川選手もチームカワハラで活躍中。先に行われたGPツーリング全日本選手権でもファイナル進出。
高性能エクイップメントを販売するRony代表横山選手。サーパント960を使用。



 レースは各ヒート5分間の練習走行を終えた後、2ラウンドの予選が行われた。晴天に恵まれてはいたものの、時折吹く木枯らしの影響でコース上には枯葉が舞い落ち、安定しない路面状況に選手は四苦八苦。この荒れた路面での予選を制したのは関西からエントリーの寺内選手。ここ数年、進境著しい寺内選手は2位由留木選手、3位の田中選手に2秒の差をつけて余裕のTQ獲得。4位にはやや路面状況に翻弄された下選手が入り、ここまでがグランドファイナルシードとなった。

予選TQを獲得した関西からエントリーの寺内選手。サーパント960にNOVAROSSIコラーリエンジンを使用。
多くのエントリーで会場は大賑わい。ピットテーブルには機材がギッシリと並ぶ。
かつての全日本チャンピオン石島選手も京商エボルバで参戦!

下選手のエボルバM3。オプション設定のカーボンプレート類を追加するほか、THサーボをレイダウンマウント。エンジンはOSプロトタイプ。



 セミファイナルでは各ワークスドライバーが実力をいかんなく発揮。カワハラワークスの古川、内藤両選手、OSのニューエンジンを使用する横山選手、BOSS SPEEDにて活躍している奥村選手、アグレッシブな走りに定評がある安藤選手が順当に勝ち上がりを決めた。また、チーム京商の宮下選手は、自身が設計したニューモデル「エボルバM3」を自らの手でファイナルに送り込み、上位を虎視眈々と狙う。

1/2ファイナルA組において宮下選手が横山選手をパスしトップへ浮上!見事グランドファイナル進出を決めた。
グランドファイナル進出の10選手。



 グランドファイナルでは序盤から由留木、下両選手のマッチレースとなり、燃費に勝る由留木選手と完璧なペース配分でタイヤの磨耗を抑える 走りの下選手がピットインの度に順位を入れかえる大接戦。 1回給油回数を減らす由留木選手の作戦に対して下選手は途中スパートをかけ、マージンを築く。終始安定した走りで30分を走りきった下選手が貫禄の優勝。2位に由留木選手、3位には粘り強い走りで安藤選手が入り、激戦に幕が下ろされた。

上位3名表彰台。優勝は下選手、2位に由留木選手、3位は安藤選手。