2016 KYOSHO POWERBOAT GRANDPRIX
2016年5月22日(日) パワーボートグランプリ in 静岡  静岡県静岡市葵区牛田地先 麻機(あさばた)遊水地第3工区

本年の京商パワーボートグランプリの第1戦が初開催地となる静岡市麻機遊水地第三工区にて開催されました。 初めての場所と言う事も有り、大会前には駐車場やトイレなどの設備面を心配する参加者からの問合せが有りましたが、会場内への車両通行許可証の発行枚数を増やしたり、会場近くの仮設トイレを開放していただくなど、静岡県土木事務所の協力があり不便無く大会を開催することが出来ました。

また、この遊水地ではRCボートのための操縦台や桟橋などが常設されているので参加選手の皆さんも安心してレースに参加する事ができた様子でした。 静岡ホビーショーの翌週でしたので、ショーに展示した新製品のデモ走航を行ない、RCサーファーのコミカルな走りや、ハイドロプロの高速性能などをアピールすることが出来ました。走航後には発売時期や価格、セッティング方法などの質問が有り多くの方に興味を持っていただけました。
<各クラスのレース内容>

■EP-STクラス:

今回最も参加選手が多かったクラスで、昨年から引続きハンデを導入し5名の選手にハンデが課せられました。
レースは1ラウンド目の競り合いを制した殿岡選手が400Pを獲得。2位に同じヒートを走ったラジコン技術誌の堤選手、続いて鈴木昭次郎選手が3位につけて2ラウンド目、今度は堤選手がトップを取り殿岡選手が2位ゴール、この時点で得点は同点になったものの、ハンデの差で堤選手が30ポイントリード。鈴木昭次郎選手はリタイヤしてしまい大きく後退、その隙に鈴木健矢選手が3位に浮上。この後4ラウンド目まで堤選手と殿岡選手は同ヒートとなりましたが、スタート、コーナーワークで安定感が高い堤選手が念願の初優勝を飾りました。殿岡選手は2位、3位には柳澤選手が入り、鈴木健矢選手はハンデの差で4位となりました。

■EP-TNクラス:

電動クラスで最も速度が速いクラスで、今回はハリケーン900VEのワンメイクレースとなりました。
波が無い絶好のコンディションの中、1ラウンド目を制した殿岡選手が2ラウンド目でスピン、そこに後続の矢崎選手が乗り上げてしまい転覆。殿岡選手は復帰するもゴール前に転覆してリタイヤ。この時点で鈴木健矢選手がトップ。2位に柳澤選手がつけ、3位に殿岡選手。このあと殿岡選手が猛追して3,4ラウンドをトップゴールして逆転優勝。2位に柳澤選手、3位に鈴木健矢選手となりました。

■EP-OPクラス:

今回新製品のハイドロプロのデモンストレーションを兼ねて参加。当日が初走航にもかかわらず、直線の伸び、耐波性、コーナリング全ての性能で見ているギャラリーを驚かせる走りを披露しました。
レースの方はジェットストリーム888VEとFMR改電動仕様の対決になり、そこにハイドロプロが混ざる形になりました。
1ラウンド目、FMR改の鈴木健矢選手が400Pを獲得してトップ、2位にジェットストリーム888VEの矢崎選手と松尾選手がつけて2ラウンド目、またも鈴木健矢選手が400P獲得し独走状態に。2位には松尾選手、矢崎選手が順位を落としてしまい、その間にパワーを持て余す走りで清選手が3位に浮上。3ラウンド目も鈴木選手がトップゴールし、4ラウンド目を待たずして優勝が確定、続く2位には清選手が逆転、3位に松尾選手。そして最終ラウンドも鈴木選手がトップゴールし、4ラウンド満点のフルマークで優勝。清選手は最終ラウンドで乱れてしまい大きく順位を下げ、そこに松尾選手が逆転して2位に浮上。3位にはこのクラス今日は調子が出なかった殿岡選手が何とか入賞に届いたと言う形になりました。

■GP-18クラス:

GPクラスではスタート前の待機で発生する三角波で転覆する選手が多いのですが、今回の水面でもコースの右半分だけが荒れた状態になりました。それをうまくかわした待機からの絶妙のスタートと、安定した走りで榎本選手が1ラウンド目トップゴール、2位に遠藤選手、3位はフライングで減点された程塚選手となり2ラウンド目、ここでも榎本選手がトップゴール。2着に遠藤選手が入り3着が石井選手、程塚選手は4着ゴールで若干ポイントを落としましたが、かろうじて3位をキープ。3ラウンド目も1,2着が変わらず、石井選手はエンストしてしまい程塚選手が3着に入ってこの時点で上位3名が決定。最終ラウンドも終始独走状態で榎本選手が逃げ切り1600ポイントのフルマークで優勝、最後にエンストしてしまった遠藤選手が辛くも2位、そしてフライングでの減点が響いてしまった程塚選手が3位となりました。

■GP-28クラス:

1ラウンド目独走状態で程塚選手が1着、2着に懐かしのジェットストリーム1000で参戦の伏木田選手が入り、3着に中野選手、鈴木昭次郎選手はエンジン不調でスタートできず0P、2ラウンド目はエンジン不調だった鈴木昭次郎選手が見事な走りで1着、2着にフライングしてしまった中野選手、伏木田、程塚両選手はスタートできず0P、続いて第3ラウンド、再び程塚選手がトップゴールし1位に復帰、2着に伏木田選手、中野選手はリタイヤ25P、鈴木昭次郎選手はまたもエンジン不調でスタートできず0P。順位の入替りとペナルティにより減点が多いこのクラス、最終ラウンドに中野選手がトップゴールし、2着にフライングとブイカットをしてしまった伏木田選手、それまでトップだった程塚選手が転覆して25P、鈴木選手は出走できず0Pとなり、最終集計に。
結果は1位中野選手、2位程塚選手、3位に210Pの減点で順位を落とした伏木田選手となりました。

■FMRクラス:

今回のFMRクラスはエントリーが8名と多く、2組でのレースになりました。
1ラウンド目、岸選手がトップに立ち、榎本選手、内堀選手と続き、第2ラウンド、第8ヒートで4名全員がフライングという珍事?が起こり、トップだった岸選手が減点され2位に下がり榎本選手が10P差で1位に浮上、3位に森選手が入り第3ラウンドへ。さすがにここでフライングする選手はいなくなり榎本選手が絶妙なスタートからトップゴール、岸選手もトップゴールしその差は変わらず、森選手が3位をキープして最終ラウンドへ。ここでも榎本選手がスタートからトップをキープしてゴール、岸選手は他艇の引き波に乗ってしまい転覆し25P、森選手は3着ゴール。最終結果は1位榎本選手、2位に森選手、3位に岸選手となりました。
最後に、会場使用にあたり静岡県土木事務所との仲介を手伝っていただいた殿岡選手と、殿岡選手を中心に会場整備を手伝っていただいた選手の方々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。有難うございました。

 


  • 見晴らしの良い操縦台が設置されているので参加者の皆さんも安心してレースを行なう事ができた様子でした。
  • エンジン始動スペースも十分に確保でき、始動から水面待機までスムーズに進行しました。
  • 桟橋も常設されていて回収もスムーズ。
  • 新製品HYDROPROの走り。 その速さと旋回性能の高さにギャラリーも注目していました。
  • RCサーファー3も白いカラープレートを背負いEP-STクラスに参戦。海以外のシチュエーションでも楽しめます。


EP-ST CLASS


Pos.
Driver
Boat
1堤 直樹ジェットストリーム600
2殿岡 正啓エアストリーク500
3柳澤 信広ジェットストリーム600

※大会の詳細な結果はこちらから(PDF)>>

EP-TN CLASS


Pos.
Driver
Boat
1殿岡 正啓ハリケーン900VE
2柳澤 信広ハリケーン900VE
3鈴木 健矢ハリケーン900VE

※大会の詳細な結果はこちらから(PDF)>>

EP-OP CLASS


Pos.
Driver
Boat
1鈴木 健矢FMR21V S3
2松尾 淳二ジェットストリーム888VE
3殿岡 正啓FMR21V SリミテッドEP

※大会の詳細な結果はこちらから(PDF)>>

GP-18 CLASS


Pos.
Driver
Boat
1榎本 道行FMR21V
2遠藤 善和ウォーターブラスター
3程塚 俊雄FMR21V

※大会の詳細な結果はこちらから(PDF)>>

GP-28 CLASS


Pos.
Driver
Boat
1中野 幸一ツインストーム800
2程塚 俊雄FMR21V S3
3伏木田 基弘ジェットストリーム1000

※大会の詳細な結果はこちらから(PDF)>>

FMR CLASS


Pos.
Driver
Boat
1榎本 道行FMR21V S3
2森 佳弥FMR21V S3
3岸 清勝FMR21V S2

※大会の詳細な結果はこちらから(PDF)>>

今後の大会運営における会場全体の安全性を考慮した結果、
京商が主催する京商パワーボートグランプリと京商マリンカップにおいて、リチウムポリマーバッテリーの使用を禁止し、全ての電動クラスでニッケル水素またはニッカドバッテリーのみ使用可能とするレギュレーション変更を行なう事になりました。

7月17日(日) の京商マリンカップ in 王禅寺から新レギュレーションを適用します。