第22回 京商マスターズ in JAPANレポート

2025.11.22-23  三重県松阪市「RC LAND 23」

第22回 京商マスターズ in JAPANレポート

唸るエンジン、華麗なるジャンプ! 土煙の先に刻んだ最高の2日間!

2025年11月22日(土)・23日(日)の2日間、R/Cオフロードファンにとっての聖地「RC LAND 23」(三重県松阪市)が熱狂の渦に包まれました。
京商が世界に誇る名機「インファーノ」をこよなく愛するユーザーたち。 彼らが待ち望んだ、年に1度の祭典「京商マスターズ」が盛大に開催されました。 全国から集結した約70名の参加者が、己の技術と愛機への情熱を懸けてこの祭典を迎えます。

この祭典には単なるレースに留まらない魅力があります。
それは、世界を舞台に活躍する京商ワークスドライバー達、すなわちR/C界のトップランナー達の集結です。 彼らが繰り出す最高峰のドライビングテクニックを目の前で見られるだけでなく、マシンのセッティングやレースへの取り組み方など、プロフェッショナルならではの惜しみないアドバイスを受けることができる貴重な時間となります。

その他にもイベントを彩る嬉しい記念品が用意されました。
参加者全員に贈られたのは、非売品である「2025 KYOSHO MASTERS」の刻印が入った特製ホイールナット。 この記念品は参加者にとって忘れることのない記憶と共に、愛機を飾る特別なアイテムとなりました。 さらに会場では、インファーノの歴史と進化を象徴する特別な展示も実施。 金井祐一 氏の歴代マシンが並び、参加者は京商が誇る名機の進化の軌跡を辿ることができました。


Day 1

Day 2

【スポーツクラス】 グランドファイナル


レース開始後わずか2周目にして、カーナンバー7番の帆足選手がトップに躍り出ます。これにカーゼッケン1番の髙橋選手、そして後方からチャンスを伺う栗山選手が続くという展開で幕を開けます。レースが進むにつれ、帆足選手は圧倒的なペースでトップの座をキープ。9周目に突入し、この時点で2番手に浮上してきたのは上ヶ島選手でしたが、トップとの差は13秒とリードを保つ状態。レース時間は7分を経過し、トップの帆足選手は盤石の独走態勢を築き上げます。2番手の上ヶ島選手は懸命に差を縮めようと追いかけますが、そのすぐ後方を走る3番手には急速に追い上げてきた池田選手が迫ります。8分を過ぎたあたりから、各選手は勝負を分ける給油のタイミングを意識し始めます。レースがちょうど折り返しとなる残り時間10分、トップの座は揺るがず帆足選手。しかし、その背後に迫る池田選手の猛烈な追い上げがあり、一時は13秒あった差が4.4秒まで縮めるという凄まじい展開。この頃、3番手にも変動があり杉本選手が浮上。以降、4番手 上ヶ島選手/5番手 山田選手/6番手 栗山選手/7番手 髙橋選手/8番手 羽鳥選手/9番手 吉澤選手/10番手 原口選手/11番手 土性選手/12番手 高野選手と、上位陣は激しく順位を入れ替えるサバイバルレースが続きます。レースも終盤戦へと進み残り時間5分のコールが鳴り響く頃、トップを独走する帆足選手は22周をクリア。2番手の池田選手との差は5.7秒。そこから約10秒遅れて3番手の上ヶ島選手が粘りを見せるという最終局面を迎えます。そして残り時間1分、勝利目前の帆足選手のマシンがまさかの転倒に見舞われるアクシデント。しかし、これまでの貯金が大きく、2番手との差は依然として10秒と致命傷には至りませんでした。20分にわたる激戦の末、終始安定した走りを見せた帆足選手が、スポーツクラスのグランドファイナルを制覇しました。そして2位には池田選手、3位には杉本選手が輝きました。

第2位 池田 孝行第1位 帆足  勝第3位 杉本  毅
第2位 池田 孝行第1位 帆足  勝第3位 杉本  毅

Pos.Driver NameLapTotal TimeBest Lap
1帆足  勝3020:23.637.895
2池田 孝行3020:33.237.478
3杉本  毅3020:34.037.116
4山田 勝志3020:39.437.429
5上ヶ島 学2920:15.037.067
6原口 良彦2920:28.937.669
7高橋 博樹2920:29.837.432
8栗山 正明2920:36.936.732
9羽鳥 和行2920:42.936.047
10吉澤 浩二2820:27.137.847
11土性 高正2820:43.337.431
12高野 英樹2619:47.436.505

【エキスパートクラス】 グランドファイナル


その名の通り、エキスパートの名に相応しいサイドバイサイドの激しい戦いが繰り広げられました。最初のオープニングラップを制したのは河本(篤)選手。これに2番手 田中選手/3番手 遠藤選手/4番手 久本選手/5番手 金井選手と続くレースオーダー。レース開始から3分が経過し、トップ争いは一気に加熱。河本(篤)選手と2番手の田中選手の差が0.4秒という、息をのむような接近戦へ突入。そんな中、河本(篤)選手がマシンの体勢を崩してしまった一瞬の隙を突かれてしまい、インを鋭く突いた田中選手がトップに躍り出て主導権を握ります。レース時間は6分を経過し、どの選手も意識しだすのは順位にも大きく影響する給油のタイミングです。その中で、再び河本(篤)選手がトップに浮上し、7分が経過。2番手 田中選手/3番手 木村選手という展開で、トップ争いは0.3秒差と、いつ順位が入れ替わってもおかしくない激しさ。9分が経過する頃、トップは再び田中選手に交代。2番手の河本(篤)選手との差を4.6秒に広げます。10分が経過してレースは折り返しに突入し、田中選手がトップをキープ。2番手 河本(篤)選手/3番手 木村選手/そして4番手には亀田選手が浮上し、上位陣は固定化されていきます。13分を経過する時点で、田中選手が21周目を通過。その圧倒的なペースで後続を引き離しにかかります。残り時間6分、上位2台の田中選手と河本(篤)選手が最後の給油のためピットイン。これに続いて他の選手もピット作業に入ります。トップの田中選手が26周目に突入し、残り時間5分の時点で2番手 河本(篤)選手との差は7.8秒。3番手には河本(周)選手が浮上し、その差は3.1秒という状況。残り時間3分になると、3番手の河本(周)選手と4番手の木村選手による激しい3位争いが繰り広げられ、その差は1秒という接戦へ。レースも大詰め残り時間1分、トップは変わらず田中選手、2番手の河本(篤)選手との差は6.9秒。3番手は河本(周)選手がキープする中、4番手の木村選手と5番手の亀田選手による4位争いが激化。そのままレース時間は20分を経過し、田中選手がエキスパートクラスのグランドファイナルを制覇しました。2位は河本(篤)選手が獲得。しかし、レースはこれで終わりません。最後のファイナルラップでドラマチックな逆転劇があり、3位には木村選手が滑り込み表彰台の座を獲得しました。

第2位 河本 篤志第1位 田中 和哉第3位 木村 啓吾
第2位 河本 篤志第1位 田中 和哉第3位 木村 啓吾

Pos.Driver NameLapTotal TimeBest Lap
1田中 和哉3420:11.834.01
2河本 篤志3420:19.334.293
3木村 啓吾3420:33.233.98
4河本  周3420:34.933.872
5亀田 大揮3320:05.134.274
6久本 裕太3320:05.334.083
7金井 祐一3320:34.434.301
8古田 勇似3220:01.734.949
9廣木  大3220:04.734.416
10和田 悠伸3220:15.834.276
11遠藤 大輔3220:16.934.669
12八木 則行3120:02.934.808

【シャンパンファイト】 勝利のしぶき、喝采の空へ!


全てのレースが終了し、恒例にして最も華やかな瞬間「シャンパンファイト」のセレモニーがやってきます。2日間にわたる激しい戦いの締めくくりに相応しく、会場のボルテージも最高潮に達します。シャンパンの栓が空高く舞い上がると、優勝者たちは互いの健闘を称え合います。クラスの垣根を越え、帆足選手と田中選手は勝利の喜びと達成感に酔いしれていました。

【じゃんけん大会 & お楽しみ抽選会】


シャンパンファイト終了後、興奮冷めやらぬ会場では恒例の「じゃんけん大会」と「お楽しみ抽選会」が実施されました。お楽しみ抽選会の当選者は今回初の試みとして、パソコンによる自動抽選を採用。レース用の計測モニターに参加者の名前が次々と表示されていき、自身の名前が表示されるたび歓声が上がり、会場全体が和やかな熱気に包まれていました。

【最後に】


今大会を開催するにあたり、多大なるご支援とご協力を賜りましたこと、心より厚く御礼申し上げます。
会場をご提供いただきましたRC LAND 23 関係者の皆様、温かいご支援をいただきました協賛メーカーの皆様(双葉電子 様/小川精機 様/三和電子 様/近藤科学 様/リックサイドデザイン 様/AMR 様 - 順不同)、そしてブース出展を通して選手の皆様への手厚いフォローをいただきましたネオスト様をはじめ、ご尽力くださった全ての皆様に、この場をお借りして重ねて感謝申し上げます。