第44回 KYOSHO マリンカップ in 東山湖レポート

2025.9.21  静岡県御殿場市「東山湖フィッシングエリア」

第44回 KYOSHO マリンカップ in 東山湖レポート

2025年9月21日(日) 静岡県御殿場市の「東山湖フィッシングエリア」にて、第44回 KYOSHOマリンカップが開催。夏の暑さが和らぎ、過ごしやすい気候の中で行われた今大会は、水面を彩る熱気に満ちた一日となりました。R/Cボートとヨットを純粋に楽しむ人、誰よりも速くトップを目指したい人。真剣な眼差しで水面と向き合う、参加者たちの姿がとても印象的でした。全4ラウンドに渡って繰り広げられたレース終了後には、参加者全員を対象とした抽選会も実施。皆さんが笑顔で語り合ったり、来シーズンへの期待を膨らませたりと、思い思いに1日を満喫されていました。

EP-ST(ストック)クラス


水物R/Cデビューにピッタリのクラス。550モーターと7.2Vのニッケル水素バッテリーの組み合わせで、最高速度は約30km/h。
マシンをコントロールする楽しさを存分に味わいながらも、レースの緊張感も味わえる絶妙なバランスが特徴。そして、他のクラスにはない独自ルールがあり、成績優秀者には次回からハンデが課せられます。初参戦でも優勝を狙うチャンスがある一方、ベタラン勢には実力が試される舞台となっています。

全15名の参加者の中で、見事優勝を飾ったのは大塚選手。第43回大会の優勝者としてマイナス100点というハンデを持ちながらも、全4ラウンドを通して安定した走りで1着をマークし、その圧倒的な実力を証明しました。2位には田岡選手が、3位には稲岡選手がそれぞれ入賞を果たしました。両選手には今後マイナス70点/マイナス50点のハンデが課せられ、次なる大会でも白熱した戦いが期待されます。また、R/Cボートの操縦がほぼ初めてという参加者もおり、ゴールした際には暖かい拍手が送られ、その光景がとても印象的でした。

第2位田岡 道夫第1位大塚 栄作第3位稲岡 俊宏

Pos.氏名船体
1大塚 栄作ジェットストリーム600
2田岡 道夫ジェットストリーム600
3稲岡 俊宏ジェットストリーム600

EP-OP(オープン)クラス


EP-ST(ストック)クラスで腕を磨いた後、さらなる高みを目指すならEP-OP(オープン)クラスがオススメ。
ブラシレスモーターと4セルLiPoバッテリーが解禁され、最高速度は70km/hに達します。単に速いだけではなく、この猛烈なスピードでコーナーに突っ込むには高い技術&繊細なアクセルワークが求められます。

ベテラン選手を含む9名がエントリーしたこのレース。前回大会優勝者の伏木田選手が、総合1259点で再び頂点に輝きました。最終ラウンドでのフライングによる減点110点を物ともしない勝利は圧巻でした。惜しくも優勝を逃したのは、わずか24点差で2位となった稲岡選手。3位にはEMクラスでも活躍する鈴木選手が入賞しました。

第2位稲岡 俊宏第1位伏木田 基弘第3位鈴木 健矢

Pos.氏名船体
1伏木田 基弘PURSUIT
2稲岡 俊宏ジェットストリーム888VE
3鈴木 健矢ジェットストリーム888VE

EM クラス


最高峰の戦いを求める方へ。このクラスはJMPBAのEMクラスに準じ、京商製の船体のみという制約がありません。
多種多様な船体が集まる様は、電動ボートレースの醍醐味です。ブラシレスモーターと6セルLiPoバッテリーによる桁外れのパワーは圧倒的で、最高速度は80km/hを超えます。京商マリンカップにとどまらず、国内電動ボートの最高峰がこのクラスにあります。

3名の精鋭が繰り広げる超高速域のレースは圧巻の一言で、見る者すべての度肝を抜きます。そんな中、第42回/第43回に続いて栄光の3連覇を達成したのは鈴木選手。その圧倒的な実力を証明し、王者としての風格を存分に感じさせました。そして2位には大塚選手、3位には伏木田選手が入賞しました。

第2位大塚 栄作第1位鈴木 健矢第3位伏木田 基弘

Pos.氏名船体
1鈴木 健矢PURSUIT
2大塚 栄作ARIANE2
3伏木田 基弘ARIANE2

650クラス


650mmサイズのヨット「フォーチューン」によるワンメイクレース。手軽に始められる一方で、奥深さも兼ね備えています。風が弱いと進まず、強いと操縦が困難になるため、自然の厳しさを肌で感じながら風を読み解く力が試されます。風を味方にするか翻弄されるか、その狭間で繰り広げられる駆け引きが、このクラスの魅力です。

完走することさえ困難なこのクラスに、3名の選手が挑みました。全4ラウンドを通して、全員がゴールにたどり着けないラウンドを経験するレースとなりました。その中で3回完走し、すべて1着を飾った中村選手が優勝を勝ち取りました。同じく3回完走したものの、ポイント差で惜しくも優勝を逃した長谷川選手が2位に。そして、風に苦戦を強いられた佐野選手が3位となりました。

第2位 長谷川 克也第1位中村 敏行

Pos.氏名船体
1中村 敏行フォーチューン612Ⅲ
2長谷川 克也フォーチューン612Ⅲ
3佐野フォーチューン612Ⅲ

SW(シーウインド)クラス


全長約1mの巨体を誇る「シーウインド」を使った、迫力満点のワンメイクレース。
その圧倒的な存在感と、風を巧みに操る優雅な走りは、観る者を圧巻させます。シーウインドは、どのような風の中でも効率的に風を捉え、推進力に変えることができます。微風でも広大なセールの面積が力強い走りを生み出し、その巨体をグングン加速させます。水面を滑るように疾走する姿は、まさに優雅さと力強さを兼ね備えた芸術と言えるでしょう。

全8名がエントリーしたこのクラスは、自然に翻弄されながらも高い完走率で見応えあるレースとなった。また、全員がフライングするというユニークな場面もあり、選手たちの「誰よりも前へ!」という熱い気持ちがムキ出しになっていました。全4ラウンドを通じて好成績を収めたのは佐々木選手で見事優勝。2位には、全ラウンドを完走した中村選手。そして、2回の1着があったものの、3ラウンド目で完走を逃したのが響いてしまった青木選手が3位となりました。

第2位 中村 敏行第1位佐々木 政紀第3位青木  登

Pos.氏名船体
1佐々木 政紀シーウインド
2中村 敏行シーウインド
3青木  登シーウインド

レース終了後の撤収作業にご協力いただいた皆様へ、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
これにて2025年シーズンのマリンカップは閉幕となります。今後も誰もが気軽に楽しめるイベントを目指してまいります。
水物R/Cが好きな皆さんのご参加を心よりお待ちしております。