2015 KYOSHO POWERBOAT GRANDPRIX
2015年6月7日(日) ROUND 1 in 松戸 千葉県松戸市江戸川河川敷

千葉県松戸市江戸川河川敷にて6月7日に「京商パワーボートグランプリR-1 in 松戸」が行なわれました。
関東地方が梅雨入り間近と言われていましたが、前日までの雨も止んで晴天の中、早朝から集まった選手の方々はレースを一日存分に楽しんで戴けた様子でした。
今年からJRM会員メーカー製品の適合リストがJRMホームページ上で公開され、何を使えるのか明確になった事で船検がスムーズに進みました。
若干水面の流れが速く、レース開始前にコースブイを2回補修する場面があり、レース開始が若干遅れましたが、その後コース状況は大きく変化せず4ラウンドのレースを進行する事ができました。
今回はラジコン技術誌で新製品のEPジェットストリーム600でEP-STクラスへの参戦記事を展開していただくため、堤氏にデモンストレーションを兼ねてエントリーして頂きました。
転覆復帰の早さと走航安定性の高さを参加選手の皆さんにアピールする事が出来ました。
<各クラスのレース内容>

■EP-STクラス:

今回からNiMHバッテリーのみでのレースとなり初心者にも入り易いレースとなったEP-STクラス。 昨年3位を取った矢崎選手はハンデとして50ポイント減点からのスタート。第一ラウンドスタート直後に堤選手がいきなりコースを間違えて半周のロス!ブイを回り直している間に矢崎選手がトップフィニッシュ。午前中2ラウンド目まで快調にトップをキープしていた矢崎選手が3ラウンド目に走りが乱れて3位ゴール。その間に調子を上げてきた堤選手がトップゴールし、中村選手との総合2位争いを制して最終ラウンドへ。午後から風がやや強くなって荒れ始めた水面の中、安定した走りを見せた堤選手のジェットストリーム600がトップゴールし初参加で優勝か?という状況になりましたが、総合ポイントで僅か6P差で矢崎選手が優勝。1ラウンド目のブイカットが悔やまれる結果でしたが、上位3名の接戦となる面白いレース展開でした。

■EP-OPクラス:

圧倒的な速さを見せる常勝殿岡選手のFMRですが、1ラウンド目の混戦でまさかの転覆。その間に四本選手が1ラウンド目トップゴール! 久しぶりに他の選手が勝つか?と思われましたが、2ラウンド目に気持ちを切替えた殿岡選手がトップフィニッシュ。2ラウンド目までトップだった柳澤選手は3ラウンド目にリタイヤしてしまい大きく後退!3ラウンド目終了時点で上位3名が75P差の優勝圏内に居る状況で最終ラウンド開始!スタートからトップを取って快調に飛ばす殿岡選手、調子を上げてきた3位の松井選手がその後を追う流れになりましたが、殿岡選手が見事トップでゴールし優勝。

■EP-TNクラス:

風と波というトンネルクラスには悪条件の中、ハリケーン900のワンメイクとなったこのクラス、大きなラダーとターンフィンを装備しスピードを犠牲にして旋回速度を上げるセッティングの殿岡選手が安定して緩急を付ける走りで今大会唯一のフルマーク1600Pで見事優勝。

■GP-18クラス:

GPクラスでは大時計のタイミングが若干ランダムなのでフライングしてしまう選手が多く、順位変動があり面白い争いになりました。1ラウンド目トップゴールした程塚選手はフライングのため減点が入り2位フィニッシュの本澤選手が暫定トップに!2ラウンド目には1ラウンド目に未スタートだった日高選手がトップフィニッシュし2位に浮上、暫定トップは程塚選手。3ラウンド目に日高選手がフライングし、程塚選手の逃げ切りか?と思われましたが程塚選手がリタイヤ、日高選手がトップフィニッシュして暫定1位に。上位3名が優勝圏内で最終ラウンドがスタート!程塚選手焦りからか、ここでまさかのフライング!走りが乱れている間に日高選手がトップでゴールし優勝しました。

■GP-28クラス:

1ラウンド目から好調の程塚選手が午前中2回トップを取り暫定1位に。それ以外の選手はリタイヤが多く、午前中の暫定2位は325Pの日高選手。18クラスでの競り合いとは違い、このクラスでは程塚選手が圧勝か?と思われた午後の3ラウンド目、エンストした中野選手の船体に程塚選手がクラッシュ!リタイヤとなってしまいトップフィニッシュした阿久津選手と2着の日高選手はともにフライングで減点という大荒れのラウンドとなってしまいました。クラッシュしてしまった船体を補修して最終ラウンドに復帰した中野選手でしたが、挙動が安定せず残念ながらリタイヤ。程塚選手がトップゴールして優勝。

■FMRクラス:

2組でのレースとなったこのクラス、1ラウンド目は岸選手がトップゴール、それを追う勝俣選手と鈴木昭次郎選手。 2ラウンド目に岸選手がフライングしてしまい、動揺したのかすぐにブイカット。大幅に減点が入ってしまいましたが勝俣選手が順位を下げてしまい、鈴木昭次郎選手はリタイヤ。後続が失速する中、後半戦も順調にポイントを取った岸選手がペナルティが無ければフルマークという高得点で優勝。
昨年から河川敷の使用料が掛かる様になってしまったため、やむを得ず今回からエントリーフィーを値上げさせていただきました。その分、初参加割引キャンペーンも昨年から延長して今年も実施し、その効果で初参加の選手が今回3名いらっしゃいました。昨年に比べて僅かにエントリー数は少なかったものの、人数が増えているクラスもあるので新製品の投入などで次回大会のエントリー数アップを期待しています。

最後に、会場となる河川敷の事前草刈整備と当日の桟橋設置をボランティアで行なっていただいた中野選手にこの場をお借りしてお礼申し上げます。有難うございました。

 


  • 奥さんを助手に参戦の高橋選手。
  • エンジンがなかなか掛からない仲間の応援で賑わうピット。この後無事に出走。
  • 草刈に桟橋設置と多大なご協力を戴いた中野選手。他の選手の助手も行ない大忙しの一日でした。
  • スタート前の待機中のGP-28クラス。大時計に合わせて緊張のスタート。
  • 新製品のレース参戦記のため新製品のジェットストリーム600で参戦したラジコン技術の堤氏。ボートは初体験ながら後半のラウンドでは安定した走りで高得点を獲得。
  • こちらはシグナルの音に合わせてスタートするEP-OPクラスのスタート。時速70kmを超えるハイスピードバトルにギャラリーから歓声が。

EP-ST CLASS


Pos.
Driver
Boat
1 矢崎 裕史 サンストーム600V2
2 堤 直樹 ジェットストリーム600
3 中村 拓矢 エアストリーク500

※大会の詳細な結果はこちらから(PDF)>>

EP-OP CLASS


Pos.
Driver
Boat
1 殿岡 正啓 FMR21V SリミテッドEP
2 松井 俊樹 ジェットストリーム888VE
3 柳澤 信広 ウォーターブラスター

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EP-TN CLASS


Pos.
Driver
Boat
1 殿岡 正啓 ハリケーン900VE
2 柳澤 信広 ハリケーン900VE
3 矢崎 裕史 ハリケーン900VE

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GP-18 CLASS


Pos.
Driver
Boat
1 日高 浩二 ショートブレード
2 程塚 俊雄 FMR21V
3 中野 翔太 ガンチャ

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GP-28 CLASS


Pos.
Driver
Boat
1 程塚 俊雄 FMR21V SIII
2 阿久津 正夫 FMR21V SIII
3 高橋 光男 FMR21V SIII

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FMR CLASS


Pos.
Driver
Boat
1 岸 清勝 FMR21V SIII
2 勝俣 雄一 FMR21V SIII
3 鈴木 正男 FMR21V

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