MINI-Z CUP 2018ファイナルチャンピオンシップ レポート

2019.2.9-10  神奈川県「日産グローバル本社ギャラリー」

KYOSHO CUP 2018ファイナルチャンピオンシップ レポート

全国各地から集結したミニッツマイスターたちによる日本一決定戦

2018年度で16回目を迎えた『KYOSHO ミニッツカップ ファイナルチャンピオンシップ』。オフィシャルレースとして開催された北海道/関東/中京/関西/九州の5ブロックと、ミニッツミーティングとして開催された関東/九州の合計7ブロックから勝ち上がってきた全国のミニッツマイスターたちが、ファイナルチャンピオンシップの聖地である日産グローバル本社ギャラリーに集結。プロダクション/FWD/ナローツーリング/ワイドツーリング/オープン/ドリフト/バギーの7クラスで、日本一を決めるにふさわしいハイレベルなレースが展開された。

また、大会初日にはプロダクションクラスの代表権を賭けた特別レースの『ミニッツ40分 耐久レース』を、大会2日目には女性&ビギナーを対象とした『MINI-Z ミーティング NISSANファンクラス』も併催。ファイナルチャンピオンシップならではのお祭りムードが漂う雰囲気のなかで、参加者の誰もが2018年度最後の大一番も楽しんだ。この素晴らしい会場を長年ご提供して頂いてる日産自動車様に、この場を借りて御礼申し上げます。

TOPICS 1チームの総合力が試された40分間の耐久レース、代表権は誰の手に?


前回大会の『飛び入り参加代表権争奪タイムアタック』に続き、今大会もファイナルチャンピオンシップだけの特別レースを開催。その名は……『ミニッツ40分 耐久レース』! ドライバー2人とピットクルー1人の3人1組で戦う長丁場のレースであり、かつあらかじめ決められた時間内に各チームがいっせいにバッテリー交換&ドライバー交代を行う規定となっていることから、ドライバー個々の実力はもちろんのこと、チームワークも勝敗を決める大きな要素に。そして、このレースに参加したのは全16チーム。普段はなかなか見ることのない数多くのマシンがコースを埋め尽くすなか、レースはスタート。序盤から中盤のレースをリードしたのはTeam KYOSHO。レーススタートから20分後~25分後の間に行わなければならないバッテリー交換&ドライバー交代までに、2位を走るアウルに2ラップの差をつける。しかし、その後はアウルがTeam KYOSHOを猛追し、レースが残り11分となったところでついに逆転してトップに浮上! その後も安定した走りを披露したアウルがトップを守ってレースを制した。


Pos.Team NameLapTotal Time
1アウル15440'06.320"
2n.i.a15340'04.480"
3RCガレージR24615240'12.670"
4チームWML15040'00.420"
5チーム平成生まれ14740'01.380"
6チーム大原14240'12.290"
7Team KYOSHO14240'13.620"
8TAMA58モータース13940'18.270"
9CRAZY-ARENA13340'15.660"
10TOP-311540'09.300"
11チームBoo11040'11.200"
12たまごや29140'02.500"
13チーム山際2049029'29.360"
14セーフティドライブ8740'19.950"
15TEAM RC2911'29.540"
失格I.M.M

TOPICS 2各所で鋭い走りを披露した総勢18名の海外選手たち


海外の強豪選手が多数参戦するのもファイナルチャンピオンシップならでは。今大会には中国(北京、香港)と韓国からのエントリーがあり、国内強豪選手とのバトルを展開した。しかも、大会2日目に開催されたNISSANファンクラスでは、北京から参加したチャン・ジン・ホン(Zhang Jin Heng)選手が優勝する活躍も! 
他のクラスでも各選手が国内強豪選手との差を着実に縮めていることがわかるような鋭い走りを披露。また、レース以外でも他の参加選手や京商スタッフと積極的に交流を図るシーンが多く見られ、ファイナルチャンピオンシップを存分に楽しんでいる様子がうかがえた。

TOPICS 3ふたりのアーティストが手がけたミニッツボディに一般来場者も注目


北海道旭川市で障がい者福祉サービスを行う『ゆい・ゆい本舗』様が、前回大会に続いてブースを展開。前回大会で多くの来場者から注目を集めたミニッツホワイトボディアーティストの青山雄一さんに加え、今大会には印象的なドット絵を描く巻田侑也さんとふたりの活動を温かく見守るゆい・ゆい本舗の野々村雅人代表が北海道から来場。青山さんと巻田さんがカラーリングを施したミニッツボディをはじめとする数々の作品を展示し、一般来場者から大きな注目を集めていた。

TOPICS 416年連続出場の快挙を成し遂げた浅場 忍選手と軽部俊和選手を特別表彰


ミニッツユーザーの皆様に支えられて2018年度の大会で16回目を迎えることができたファイナルチャンピオンシップ。今大会ではサプライズ企画として、過去すべてのファイナルチャンピオンシップに出場し、ミニッツカップを支えていただいている浅場 忍選手と軽部俊和選手の2選手を特別表彰! 京商の代表取締役社長である渡邉克美より、これまでの感謝を伝える言葉と記念品の京商ウインドブレーカーが贈られた。浅場選手、軽部選手、そしてすべてのミニッツユーザーの皆様、今後ともミニッツ、そしてミニッツカップの応援をよろしくお願いします!

MINI-Z MEETING NISSAN FAN CLASS


大会2日目にスポットレースとして開催された『MINI-Zミーティング NISSANファンクラス』。そのコンセプトどおり、女性やキッズをはじめとする25名がエントリー。レースはチャン・ジン・ホン(Zhang Jin Heng)とマン・カイ・シャン(Meng Ke Xuan)の中国・北京からエントリーした2選手がトップを争ったが、最後はチャン選手が逃げ切って優勝を獲得した。

第2位 Meng Ke Xuan第1位 Zhang Jin Heng第3位 稲垣 綾子
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1Zhang Jin Heng378'09.270"
2Meng Ke Xuan378'13.620"
3稲垣 綾子368'03.840"
4藤浦 明美368'08.970"
5Li Yao348'05.900"
6井谷 静香348'05.950"
7松井  徹348'08.750"
8大澤 慎一郎308'01.650"

PRODUCTION CLASS


ポールスタートの浅場選手が好スタートでオープニングラップを制したが、3周目の転倒によりトップから陥落。代わってトップに立ったのは4番手スタートの柴崎選手で、2番手に軽部選手、3番手に浅場選手が続く。柴崎選手と軽部選手のテール・トゥ・ノーズによるトップ争いはしばらく続いたが、柴崎選手が徐々にその差を広げていく。レース終盤、ミスによって浅場、軽部の2選手にピタリと背後につかれプレッシャーを受け続ける形となった柴崎選手だったが、それを見事に跳ねのけて優勝を飾った。

第2位 浅場  忍第1位 柴崎 雄志第3位 軽部 俊和
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1柴崎 雄志438'05.220"
2浅場  忍438'06.040"
3軽部 俊和438'06.700"
4高山 達哉428'02.250"
5猪股 正樹418'00.550"
6安田 計次朗418'02.800"
7佐伯 昭彦418'03.300"
8内田 幹人418'08.990"

FWD CLASS


大北、福本、小泉の3選手が1周目から激しいトップ争いを展開したが、レース開始1分後に大北選手が転倒でポジションダウン。ここでトップに立った小泉選手だったが、その小泉選手もレース開始2分後の最終コーナーで転倒。代わって福本選手がトップに立ったが、転倒で大きく順位を落とした大北選手が2番手に浮上して福本選手の背後に迫る。そんな状況で迎えたレース中盤、バックストレートの立ち上がりで大北選手が福本選手をパスして再びトップに浮上し、そのままトップチェッカーを受けた。

第2位 小泉  学第1位 大北 勝信第3位 畑山 明陽
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1大北 勝信418'01.250"
2小泉  学418'09.090"
3畑山 明陽418'10.390"
4福本 大地418'11.300"
5谷   聡408'00.710"
6小枝 和洋408'07.280"
7杉尾 隆史408'12.010"
8筒井 淳二398'00.970"

NARROW TOURING CLASS


ポールスタートから好スタートをきった小泉選手が1周目のバックストレート進入で転倒し、順位を落とすという波乱のオープニングとなった決勝Aメイン。代わってトップに立った菅原選手だったが、そのすぐ背後には小泉選手の姿が……。両選手ともほぼ同じようなラップタイムで周回を重ね、見応えのあるマッチレースの様相を呈したが、最後の最後まで小泉選手に付け入るスキを与えない完璧な走りを披露した菅原選手がトップを堅守し、コンマ58秒という超僅差でナローツーリングクラスを制した。

第2位 小泉 大晴第1位 菅原 光輝第3位 小森 健男
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1菅原 光輝458'02.320"
2小泉 大晴458'02.900"
3小森 健男448'03.700"
4前原 康佑448'04.970"
5中村 直隆448'05.320"
6近田 積治448'06.890"
7原  博昭448'07.870"
8笠原 善徳438'08.600"

WIDE TOURING CLASS


フロントローの中村選手と片山選手がスタートから一進一退のトップ争いを展開した決勝Aメイン。トップの中村選手が9秒台のスーパーラップを連発したのに対し、2番手の片山選手はところどころで手痛いミスが目立ち、両者の差は徐々に広がっていく。いったんはセーフティリードを確保した中村選手だったが、後方には2番手に浮上した山木選手が迫り、テール・トゥ・ノーズの状態でラストラップに突入! しかし、最後まで冷静さを失わなかった中村選手が山木選手の猛追をかわして優勝を飾った。

第2位 山木 幹生第1位 中村 克也第3位 片山 和久
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1中村 克也488'09.260"
2山木 幹生488'09.840"
3片山 和久478'04.510"
4桑田 貴透478'07.870"
5中尾 友和468'00.010"
6植松 秀和468'02.550"
7小蓑 正樹468'10.660"
8勝田 隆之458'06.940"

OPEN CLASS


予選で圧倒的な速さをみせたポールスタートの塚本選手と、前回大会の覇者である3番手スタートの満留選手が頭ひとつ抜け出してトップ争いを展開。両選手は序盤からクリーンなバトルで順位を入れ替えながら周回を重ねたが、レースが残り3分となったところで満留選手が転倒で大きくタイムロス。勝負あったかと思われたが、ここから満留選手が9秒台前半のラップを連発して驚異の追い上げをみせ、ついにはレース残り15秒となったところで逆転。満留選手が大逆転劇でオープンクラス連覇を達成した。

第2位 塚本 凌平第1位 満留  淳第3位 岩田 直哉
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1満留  淳498'04.420"
2塚本 凌平498'05.820"
3岩田 直哉488'01.870"
4上林  博488'02.370"
5内田 真悟478'08.320"
6浅川 典克468'07.840"
7矢田 信夫458'00.380"
8中村 雅之448'11.630"

DRIFT CLASS


予選で2位に入った藤本選手に6秒もの大差をつけてTQを獲得したポールスタートの中春選手が、スタートから他を圧倒してトップを快走。レース序盤からまったく危なげない走りを披露する中春選手は、13秒台のラップタイムを連発してリードを広げ、独走態勢を築いていく。そして、最終的には2位の森田選手以下、全車をラップ遅れにする見事な走りでポール・トゥ・ウィンを飾った。

第2位 森田 昇一第1位 中春 正太第3位 藤本 昌宏
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1中春 正太348'05.770"
2森田 昇一338'03.130"
3藤本 昌宏338'04.630"
4山崎 洋平328'09.000"
5山田 和弘328'12.570"
6小池  亘328'13.380"
7山川  徹318'09.700"
8藤井 崇司298'12.050"

BUGGY CLASS


ジャンプや波状路などがコース内のいたるところに設置され、そこを走るマシンの3D走行が観る者にとっても楽しいバギークラス。それだけに転倒などが相次ぎ、順位の変動も激しいクラスだが、決勝Aメインでは2位以下の激しい順位変動を尻目にポールスタートの間瀬選手が独走! Bメインから勝ち上がって2位に入った出口選手以下、全車をラップ遅れにするパーフェクトな走りで間瀬選手がポール・トゥ・ウィンを達成した。

第2位 出口 尚也第1位 間瀬 信吾第3位 田宮  努
 

Pos.Driver NameLapTotal Time
1間瀬 信吾328'01.610"
2出口 尚也318'07.930"
3田宮  努318'09.440"
4岩田  満308'04.130"
5水口 英城308'09.840"
6藤浦 孝義308'11.550"
7坂井 光俊298'04.020"
8坂本  清143'50.740"

Concours d'Elegance


畠山 茂樹 選手(バギー クラス)

さまざまコンテンツを展開して模型ホビーの魅力を伝える


今大会でも京商ではミニッツ ドライビングスクールやスロットカーCarreraの無料体験コーナーをはじめ、掘り出しモノが盛りだくさんの京商お宝ジャンク市やミニカー即売会、豪華景品をかけたミス・フェアレディとのジャンケン大会など、参加者の付き添いで来場された人や一般来場者に向けたコンテンツを展開。京商では今後も模型ホビーがより身近な存在となるような活動を行っていきます。

最後になりますが、ミニッツカップ2018 ファイナルチャンピオンシップの開催に際しまして、全国各地からご来場いただきました参加者の皆様、ご協力・ご協賛いただきましたメーカー様、2日間にわたってユーザーサポートなどに勤しんでいただきました近藤科学様と双葉電子工業様、ブースを出展いただきましたガレージHIRO様とゆい・ゆい本舗様、そして、2018シーズンのミニッツカップを支えていただきましたすべての皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。