2008 KYOSHO MASTERS in JAPAN


ドラマチックな各クラスのレース展開

海外招待選手がDBX & DSTに出場

 注目のインビテーションクラスは9名が参加。海外からの招待選手はマーク・パビダス(アメリカ)、コーディ・キング(アメリカ)、サミュエル・レンジ(イタリア)。マークとコーディはなんとDBX & DSTクラスにも出場。一般参加の選手に混じっての走りで、一体どんな展開があるのか、スタート前から興味が尽きません。午前中の練習走行では、1/10クラスなのに、スポーツクラスと同等の33秒台を出し、周囲に驚きの声が上がっていました。そしてエキスパートクラスの練習走行では31秒台を出す選手も登場。スポーツクラスでも充分速いと思ったが、5秒も違うとは・・・。そしてインビテーションクラスの練習走行もスタート。やはりほとんどの選手がエキスパートの速い選手達とほぼ同タイムをコンスタントに出しています。さらに9名中なんと7名が、30秒を切るタイム。さすがだ・・・。

韓国チャンピオンも参戦し、ハイレベルな戦いが始まった


 10時半から予選開始。風もなく、最高のコンディション。まずはDBX & DSTからスタート。下馬評通りコーディ& マークの速さが際立つものの、鳴嶌選手がグイグイと追い上げ、初日暫定トップ。ただし全クラスとも予選は4ラウンド。気の抜けない時間が続きます。続いてスタートしたのがスポーツクラス。練習走行時のエキスパートクラス並みのラップタイムが続出し、会場では歓声が上がった。そしてエキスパートクラスがスタート。さすがに安定したラインをトレースし、空中での姿勢制御も精度の高さを見せつけます。このクラスで注目なのは、現韓国チャンピオンのSON-YOUNG-HWANG選手の出場。招待選手ではなく、自費参加。さすがの速さを見せつけ、断トツの1位で初日TQを獲得しました。最後はインビテーションクラス。初日は元世界チャンピオンマーク・パビダス選手が今年度世界戦ファイナリストであるコーディ・キング、2000年世界チャンピオンの金井祐一選手を抑えてトップに。しかし上位陣のタイム差は僅差でますます面白くなってきました。


 二日目の予選を終えた時点ではDBX&DSTはコーディ選手がTQを獲得。二位に前日トップの鳴嶌選手が3位に20秒以上の差を付けた。注目のマーク選手は初日がDSTの初走行とあって5位で予選を終了。スポーツクラスは桑野選手が2位に5秒差を付けてTQを獲得。エキスパートクラスはやはり現韓国チャンピオンSON-YOUNG-HWANG選手がTQ獲得。盤石の速さを見せつけました。そしてインビテーションは順調にマーク・パビダス選手が予選PPを獲得。それを金井 祐一選手、田中 和哉選手の日本勢が追いかけます。

豪華な賞品を用意したウエルカムバンケット


 京商マスターズ恒例のウエルカムパーティーは、今回初の試みのバーベキュースタイル。夜景が美しい高台のテラスには、緊張から解放された選手達の笑い声が響き渡っています。ざっくばらんに皆さんあっちこっちを行き来して楽しそう。弊社高橋マネージャーがMCを努め、内輪話のリークネタジョークも絶好調。豪華景品の当たる抽選会で会場はさらに盛り上がり、そしてワークスドライバーとの記念撮影も実施。その他いろいろと当日ハプニング的に企画した内容で楽しんでいただけました。注目はその豪華景品。サンワ電子機器株式会社からは最新の2.4GHzプロポが。さらにアタリの出ているオリオンエンジン、京商キット、そしてゲーム機の「Wii」も登場。大いに盛り上がりました。

決勝前にコンクール・ド・エレガンスを発表


 本日も天気は最高。日だまりはぽかぽかとしています。しかし、選手達は早朝から準備にいそしみ、すでに本番モード。まずは全員集まっての記念写真撮影から開始です。
 ドライバーズミーティングでは簡単な伝達事項をお知らせした後、全てのマシンからコンクルー・ド・エレガンス賞を選出。今回のマシンはどれも粒ぞろい。どの選手が獲得してもおかしくない美しいマシンがずらりと並んだ様子は壮観。その結果、埼玉県狭山市から参加したスポーツクラスにエントリーの神保哲成選手が獲得しました。

いよいよグランドファイナル(決勝)


 スポーツクラスは予選で32秒台を出した桑野選手がPPを獲得。堅調な走りで2位には高橋選手、そしてベストラップ31秒台を叩き出した岩沢選手が3位で、午後から行われる1/4、1/2ファイナルが行われた。スポーツクラスグランドファイナルでは、安定した走りを見せた桑野選手が2位を2ラップして優勝。2位の岩沢選手は決勝でもベストラップ31秒台を叩き出しており、それを制した桑野選手には会場から惜しみない拍手が贈られました。

 今回、エキスパートクラスの決勝には驚きの企画が用意されていました。なんと1、2位に入ると、インビテーションクラスのグランドファイナルに出場できるという特典がもらえるのです。世界的ドライバーと一緒に走ることが出来るチャンスはそうそうありません。全員がその座を狙っています。

 予選全体を通して圧倒的に強かった韓国チャンピオンSON-YOUNG-HWANG選手に期待が集まりましたが、開始7分で同選手のマシンにトラブル発生。一気に10位にまで後退してしまいます。その後若干盛り返したものの、最終的に8位で今大会を終えました。ベストラップが29秒台と、インビテーションでも戦える速さだっただけに惜しまれます。接戦を制したのは、やはり29秒台を出していた河本 周選手。そしてコンマ9秒差で2位に亀谷選手が入り、インビテーションクラスへの挑戦権を獲得しました。



 インビテーションクラスの前にDBX/DSTクラスのグランドファイナルです。予選ポールポジションはコーディ・キング選手、2位に鳴島芳寛選手、そして京商カップでお馴染みのオンロードレーサーの吉田健二選手が3位。上位10名がグランドファイナルに臨みます。1/10クラスでありながら、上位陣はタイム的にも周回数的にも1/8クラスに迫る好成績を上げています。レース開始10分過ぎにマーク・パビダス選手がリタイア。ワークスドライバーも、さすがに初めての車では勝手が違うようです。レースはコーディ選手と鳴嶌選手のバトルがさらに続き、一時鳴嶌選手がトップに立つも、3連ジャンプの空中戦でコーディ選手が抜き返し、そのままゴールフラッグを受けました。

 世界選の再演のようなインビテーションクラスのグランドファイナルがスタートすると、ピットにはほとんど人がいない状態。コース脇を大勢の参加者が埋めてレースを見守ります。さすがに全員がとんでもない速さ。ほぼ全員が1周を28秒台で走り抜け、格の違いを見せつけています。めまぐるしく順位が入れ替わり、給油のタイミングが明暗を分けるほどに、拮抗した展開。しかし終盤はマーク・パビダス選手がトップをキープ。もはや優勝は間違い無しの状態に。関心となる2位、3位争い。追撃を受けるも2位のポジションを維持したのはコーディ・キング選手。3位は河本選手と金井選手の抜きつ抜かれつの好バトルを展開し会場を沸かせます。結果、河本篤志選手が3位となって、全レーススケジュールは終了しました。

じゃんけん大会でエンジンをプレゼント!

 レース後、観戦者も含めた参加者全員でじゃんけん大会を決行!
 マーク・パビダス選手が今回京商マスターズで使用したOS-SpeedエンジンとDSTのボディをプレゼント。最後の大判振る舞いに、参加者は大きく沸き立ちました。
 そして弊社社長による表彰式を終え、印象的な二日間は終了しました。
 次の京商マスターズには、ぜひみなさんの参戦、そしてご来場をお待ちしています。